人生を生きていく上で、私たちは様々なネガティブ感情に支配されてしまうことが多々あります。
その中でも、怒りという感情は本当に厄介です。
怒りは、時として私たちに判断力を損なわせ、理性を失わせ、あとで考えてみると後悔するような言動をとってしまうこともしばしばです。
判断力や理性の臨界点を突破してしまった人は、残念ながら犯罪や事故・事件などを起こしたり巻き込まれたりしてしまいます。
感情によって突き動かされた結果の代償があまりにも大きい。
そういった意味でも、怒りは感情の中でもとりわけ忌み嫌われている存在といっても、言い過ぎではないでしょう。
怒りの感情は便秘の大敵
私たちが忌み嫌う怒りの感情ですが、『判断力や理性を失い、重大な何かを起こしてしまう危険性をはらんでいる』ことだけが悪いポイントかと言いますと、そうではありません!
と言いますのは、怒りの感情はこの上なく便秘を悪化させてしまうためです!
私たちが怒ることで交感神経が優位となります。
交感神経が優位な状態となることで、自律神経が乱れます。
そうなることで心拍数の増加、血管収縮、瞳孔拡大、汗の分泌などが生じます。
そして便秘に悩む人が一番困ることとして、腸の蠕動運動や腸粘液の分泌が抑制されることです。
ただでさえ便秘に悩まされている生活の中で、怒りによって自ら腸の動きを止めることは、便秘の悪化を更に加速させてしまいます!
日々抱いてしまう怒りという感情を、しっかりと対処していかないことには便秘改善は困難と言えるでしょう!
怒りのコントロール法1:感情をじっとみつめる
私たちは『冷静状態』と、怒りを感じている『興奮状態』とでは、全く異なる行動パターンをとります。
たとえば、
冷静状態のときに前方を走る車が遅かった場合、
「少し遅いな」と思うか、もしくは何も感じないかもしれません。
しかし興奮状態のときに同じ状況となった場合は、
「遅い!!」「早く走ってくれ!!」と、イライラを更に助長させてしまいます。
このイライラが高じることで、事故などに発展する危険性が高まってしまいます。
怒りが高まってどうしようもない、そんなときの対処としては、
感情をじっとみつめる
ということが冷静さを取り戻す第一歩となります!
「俺は今怒りの頂点にいる」
「私は今猛烈にイライラしている」
感情をじっとみつめることで、今自分がどのような精神状態にあるのかをみつめることができるため、冷静さを取り戻すための余白・心の余裕が生まれます!
そうすることで、
「判断力・理性が損なわれているこの状態で、怒りやイライラに任せて行動をとっていいものだろうか・・?」と、心のブレーキを踏むチャンスも生まれてきます!
怒りやイライラを感じた際、まず最初にすべきことは感情をじっとみつめることになります!
怒りのコントロール法2:数を数えてみる
怒りやイライラを感じた際、まずは感情をじっとみつめることが第一歩でした。
しかしこれだけではなかなか怒りは収まりません。
そこで、次に必要なこととしては怒りやイライラから少し距離を置く行動です!
数を1から10までゆっくりと数えてみる
このような行動をとることで、冷静さを取り戻す助けとなります!
10までで足りなければ、50まででも100まででも構いません。怒りのピークをやりすごすことができるまで、数えてみましょう!
このときのポイントとしては、怒りの対象を思い浮かべながら数を数えてはいけないという点です!
理不尽なパワハラ上司の顔を思い浮かべながら数を数えたところで、怒りが収まるどころかイライラが臨界点を突破しかねません。
怒りからかけ離れたイメージをするために、
たとえば数える数字を羊のように例えて数字の1や2が柵をピョンピョンと飛び跳ねていく様を想像するなどのイメージをします。
想像に工夫をすることで、上手に怒りから距離を置くことができます。
3や5の数字は足の部分がフックのように曲がっているため、たまに柵にひっかかってズッコケるイメージをするなどすると上手なイメージに浸れます!
想像は自由ですので、色々と工夫してみてください!
怒りのコントロール法3:どちらを選びたいか自分に問いかける
感情をじっとみつめ、そして数を数えるなどの行動である程度怒りから距離を置きます。
そして次なる行動は、
怒りのままに行動するのか、それとも冷静さを取り戻して建設的な行動をとるのか、
どちらを選びたいのか自分に問いかける
という行動です!
このプロセスでは、怒りやイライラがどのような出来事を生み出すのかをよく考えます。
怒りやイライラにまかせて行動をとることで失敗するケースにおいて、あなたの中でこの選択肢がそもそも発生していません。
「怒りにまかせて行動したから、事故を起こしてしまった」
「イライラのまま上司に殴りかかったらクビになった」
これらの大失敗を起こさないためにも、まずは重要な選択肢を発生させることが大切です!
『怒りにまかせて全部ぶち壊してしまえ!』
なのか、
それとも
『イライラするけど、いったん気持ちを落ち着かせよう。』
どちらを選びたいのか自分自身に問いかけることで、
自分で選択することができる
その基礎的なことを認識できます!
怒りで我を忘れているときは、自分の感情を自分で選択することができることも忘れています。
この大事なことを忘れてしまうことで、重大な失敗や事故や過失へとつながるリスクが高まるのです。
私たちはいついかなるときであっても、自分の感情を選びとることができるのです!
その事実を忘れずに冷静さをすぐ取り戻すことができる人は、怒りによる便通悪化はほぼないと言っても過言ではないでしょう!
まとめ
■感情をじっとみつめる
■数を1から10までゆっくりと数えてみる
■どちらを選びたいのか自分に問いかける
怒りやイライラによるストレスは予想以上に私たちの腸をむしばみます。
そのため、怒りをコントロールすることで大幅にストレスが軽減されるのです。
ストレスが大幅に軽減されればもちろん腸内が健康状態に傾くため、良い便通も期待できます!
感情の中でも怒りやイライラというものは一番コントロールが難しいです。
そんな難しい感情である怒りを手中に収めてコントロールすることができるのであれば、今以上に生きやすくなることは間違いありません。
私たちはいついかなるときであっても、自分の感情を選択することができるのです!
便秘改善のためにも、ストレスマネジメントのためにも、そしてあなたが健やかで安全な人生を送るためにも、怒りのコントロールを是非とも少しずつ身に付けていきたいものですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!