人に厳しくしてしまうときの対処法

 

あなたは仕事先や家庭内などで部下や後輩、家族等に対して厳しくしていませんか?


「厳しくしてしまう原因は向こう側にあるのだから仕方ない」

「こちらの思う通りに動いてくれない」


などの、相手に対して厳しすぎるまなざしを持っていることによって、厳しい態度は更に増長します。

『人に厳しくあたることは、いけないことだと分かっている。でもどうしても厳しくあたってしまう!』

こういった心の葛藤は、本当に辛いことですよね。


このような厳しくしてしまうクセを解決するための最大のカギは、
問題の本質を鋭く見抜き、それを解決するために行動すること
ここにあるのです!


それでは、人に厳しくしてしまうことに対処すべき行動の核心について、早速進めさせていただきたいと思います!

厳しい言葉は自分自身もストレス増大

人に厳しくするとストレス増大



相手から嫌な気持ちにさせられることは、人間であれば誰でも嫌なものです。

逆もまたしかりで、相手を嫌な気持ちにさせる発言をしなくてはいけない場合もまた、とても嫌な気持ちにさせられます。

しかしそれでも、人に厳しくしてしまう。厳しい口調で叱りつけ、怒鳴りつけてしまう。
そうせざるを得ないほどあなたの心が怒り心頭としていて、冷静な判断ができないまま相手にぶつかってしまうことがほとんどの原因です。


相手に厳しくすることで、次のようなストレスを増大させることになるのです。

【相手に厳しくすることで受けてしまうストレス】

●相手に厳しい態度・発言をすることによって更に怒りが増長し、怒りのストレスが増す。

●本当は相手を怒りたくないという気持ちから、「怒らせないでくれ」という落胆でストレスを受ける。

●「相手に厳しくした」という自己嫌悪によって、ストレスを受ける。

まずは問題発生によって怒りの感情が芽生え、ストレスを受けます。

次に
→①相手を叱る、怒鳴るなどによって更に怒りが増長
→②怒らせるなよ、と落胆と怒りのストレスを受け
→③最後には相手に厳しくした自己嫌悪によるストレスを受ける

このようなストレス増大システムが働くことで、あなたをストレス漬けにしてしまうのです!


『本当は人に厳しくなんてしたくない』という心が、誰しもあります。

そういった心があるからこそ
人に厳しくしたその後には、落胆や怒りや自己嫌悪などが起きる
それにより、あなた自身も強めのストレスを受けることになるのですね!

人間と行動を切り離して考える

優しさをもって人と接する



この一連の流れを考える時、そもそも問題が起きた場合の怒りがまず一番厄介な存在であるということがわかります。

問題が起きた時点で怒りを感じなければ、相手に厳しくすることにもつながることはないでしょう。

しかしこれができれば苦労はありません。
怒りの感情は反射的に出てくるものなので、これのコントロールはかなり困難と言えます。


そのため人に厳しくしないための対処法としては、
問題を起こした人と、
問題が起きた行動・発言を切り離して考える
ことが非常に重要です!


私たちが相手に厳しくしてしまうときは、相手のことが全面的に悪いと思い、叱ります。

確かにそれは間違いではないのですが、これを繰り返すことで相手との人間関係は日増しに悪化してしまいます。


そのため、より良好な人間関係を保つ選択肢としては、
問題の原因となる行動・発言に対しては厳しく解決にあたり、
そして
問題を起こした人に対しては優しさで接していく
これが賢い選択となるのです!



怒りに任せて相手をしかりつけることもできますが、怒りではなく優しさをもって相手に接することもできます。

人間と行動を切り離すことで、相手自身の性格や人格の否定を避けることにもつながります。

問題が起きたその際にはなかなかこのように考えることは難しいとは思います。

しかし怒りではなく優しさをもって相手に接していくことができるようになれば、
相手のストレスはもちろんのこと、あなた自身のストレスも大幅に減少することは言うまでもありません!

問題の根本解決にフォーカスする

問題の根本を解決する



問題が起きた際、怒りに任せて相手を厳しく批判することは、相手にもあなた自身にも悪影響を及ぼします。

問題を起こした人と、問題が起きた行動や発言とを切り離して考えることが、相手との良好な人間関係を築く上でもとても大切なことなのです。


しかしながら問題を起こした人、そして問題が起きた行動や発言をただ切り離せば全て円満。ということではありません!

人と行動(発言)を切り離すことができたのであれば、次にすべきは
問題を根本的に解決するための行動にうつる
これが非常に重要となってきます!


『問題を根本的に解決していくための行動』と言ってもわかりづらいと思いますので、
失敗とその問題を解決する、次の例でご説明させていただきます!

【問題を根本的に解決していくための例】

1.部下がミスをする
部下が確認のミスにより、大規模なオンラインシステムがダウンし、数時間ストップさせてしまった。

2.その責任で、自分が上層部に叱られる
失敗した部下の上司という立場上、組織の上層部から多大なる叱咤を受け、ストレスが増した。

3.一旦冷静になってから部下に対応する
そのストレスのまま部下に怒りをぶつけることもできるが、人と行動を切り離すことが重要であるため、怒りを一旦横に置いて部下と接した。

4.人と行動を切り離す
部下に対しては優しさをもって対応し、そして問題に対しては再発させないための厳しい態度で臨んだ。

5.問題を根本的に解決する
問題を根本的に解決するために部下の行動を徹底的に掘り下げたところ、上司である自身から部下に対するプレッシャーが強すぎる問題と、オペレーションマニュアルの不備と、二つの問題を発見した。

6.問題解決のための行動【1】
オペレーションマニュアルの不備訂正については上層部へ掛け合い、社内に徹底が通告された。そして部下へのプレッシャーが強すぎる問題点については、なぜそのようになってしまうのか理由を考えてみた。

7.問題解決のための行動【2】
部下の日々の態度や発言の自信のなさがイライラさせる。それにより、日ごろ部下にかけるプレッシャーが強くなりがちということがわかった。部下へ圧力がかからないよう自分自身の注意をまず意識した。

8.問題解決のための行動【3】
部下に対しては、自信がない部下の態度や発言にプレッシャーを強く受けがちな原因が少なからずあるということを伝えた。
そしてこれからどのように組織として在りたいのか、いくつかの選択肢を出して選択させた。
部下は今後自信を持った態度や発言を多くしていき、社内でのスキルをどんどんアップさせていきたいと願い出てきた。

9.結果
結果、部下は徐々に自信を持った態度や発言が身につき、同じようなニアミスをすることはほぼ皆無となった。

人と行動を切り離すだけの解決策では、この例のような深堀りは難しく、『4.人と行動を切り離す』までしか到達できません。

しかし問題を根本的に解決すべく行動を起こすことで、問題が起き得た、一番コアとなる部分の『5.問題を根本的に解決する』以降の発掘をすることが可能になるのです!


この例のようにトントン拍子で問題が根本解決することは、実際には少ないでしょう。

しかしながら、この一連のプロセスを一つ一つ丁寧に踏んでいくことが、問題が起き得た真の根本解決につながっていく可能性が非常に高いのです!


そして相手を厳しく叱る、怒鳴りつける際には、
たいていのケースであなた自身の何かが関わっていることが多いものです。

  • 部下への態度が日増しに強くなっていたこと
  • 夫や妻に対して、常に見下した態度で接してしまっていたこと
  • 子供を毎日叱りつけるあまり、子供を委縮させてしまっていること


これらの気づきを得られることができるのであれば、
相手の行動に対しては厳しく追及することができ、そして人に対しては人間的な愛情をもって接することができます!



怒りに任せて相手を厳しく罵倒するのではなく、本当の問題解決のために行動を起こしていくことが何よりも肝要です。

そしてこれらの行動は
お互いのストレスを大幅に減らしてくれるのみならず、相手との信頼関係が向上する
というダブルの恩恵を受け取ることができます!


相手を厳しく叱責するのではなく、今のあなたのその怒りを一旦横に置いて、問題の根本解決のために動いてみませんか?

これは大幅なストレス減少になるため、あなたの便秘にも確実に良い作用が働くことは間違いないでしょう!

まとめ

■厳しい言葉は自分自身もストレス増大
・人に厳しくしたその後には、落胆や怒りや自己嫌悪などが起きる

■人間と行動を切り離して考える
・問題を起こした人と、問題が起きた行動を切り離して考える

■問題の根本解決にフォーカスする
・お互いのストレスを大幅に減らしてくれるのみならず、相手との信頼関係が向上する

どうしても人に厳しくあたってしまうという人は、自分にも厳しい人が多いものです。

そして自分に厳しい人は、「他人にも同じように振る舞ってほしい」と自然と感じることが多いため、他人の言動にとても左右されやすく、イライラを抱えやすい性質を持っています。


人に厳しくしてしまうことの根本原因は、実は自分自身の中にあることが多い
ものですが、あなたが人に厳しくしてしまう根本原因も、実はあなた自身の中にあるのかもしません。


人に辛くあたってしまう場合の対処法として、是非とも今回のことをヒントに少しずつ実践してみてください!

それが身についていくことで、あなたの便秘改善の道しるべとなることは疑いないでしょう!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!