脳の不調が便秘を悪化させる理由

睡眠の質が低いと腸にダイレクトに悪影響が及び、便通を悪化させる可能性があります。

これは脳と腸が多様な神経細胞でつながっていることによる仕組みからくるものです。


なぜ睡眠の質が低いと便秘が悪化してしまうのか、そしてその対処法について以前の記事にてご紹介させていただきました。

まだご覧になっていない場合はこちらの記事をご覧ください!

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腸内の概日リズムが狂うと毒素を出す

上の記事は、
睡眠の質が与える脳のダメージが、直接腸へダイレクトに届いてしまうことで良いお通じが失われてしまうという記事内容です。


睡眠不足や睡眠の質低下だけが脳のダメージ源かと言うとそのようなことはなく、私たちの脳は現代にはびこる様々な有害物質や毒素に常に毒されています。

脳が日々ダメージを負うことで、腸にもそのダメージがダイレクトに伝達されることになり、結果的に便秘を悪化させることにつながるのですね。


それでは今回は一体どのようなことで脳が日々ダメージを受け続けてしまうのか、それらを詳細にご紹介させていただきたいと思います!

脳のニューロンは細胞たちの肝心かなめ

脳は腸と細胞の肝心かなめ



私たち人間の高速な思考や心身のコントロール、膨大な知識のデータベースなどを正常に働かせるために不可欠なのが、脳にあるニューロンと呼ばれる神経物質です。

ニューロンは他の多数の細胞と同じように、外面を脂肪の膜で覆われています。
しかし他の細胞たちと大きく異なる点は、
ニューロンは他の細胞へ指令を伝達することにあります。

ニューロンからの指令を受け取った細胞たちは各々の仕事をこなすことで、人間の生命を維持することができるのです。

しかし私たち人間においてとても重要なニューロンが、毒によって害されてしまったり、エネルギーが十分に補給されないことで正しく働くことができなくなります。


これは脳の認知力の低下や記憶力の低下、集中力の低下などを引き起こし、

「なんだか忘れっぽいなぁ」

「え~っと、今何しにこの部屋に来たんだっけ?」

「いつもボーっとする・・・」


などを引き起こしてしまうのです!


これを回避するためにも、脳への有害物質を避けて、脳に有益となる栄養を摂取していくことが肝要となるのですね!


そして脳の機能低下はダイレクトに腸へと伝達されます。

そのためニューロンのような肝心かなめの細胞を大切にすることが脳へのグレードアップにつながり、便秘を良くするためのアプローチにもダイレクトに影響してくるのですね!

脳の有害物質は神経発生率を下げる



脳内では神経発生という神経細胞が分化する生理現象が起こることで、脳の中で新たにニューロンが形成されます。

神経発生には神経発生率という確率があり、この確率が高まることでニューロンが高い頻度で形成されて脳を健康に保ちます。

しかし脳に有害となる物質を食事などから摂取することで、この神経発生率を優位に低下させてしまうのです!


その脳に対しての有害物質とは、
酸化した油=脂肪と、多すぎる糖質となります!

1.酸化した油

酸化した油は便秘を悪くする



酸化した油を食事などで摂取することで、油は脂肪酸に変換されて血中に入ります。
酸化した脂肪酸は攻撃的な特性を持っていることから、体内で炎症を引き起こします。

ニューロンを始めとした私たち人間の細胞は、アデノシン三リン酸(ATP)をエネルギー源に活動しています。
しかし、
酸化した脂肪酸から発生した炎症は、大切なエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)の生成を邪魔するのです!


これによってニューロンの神経発生率が格段に下がってしまい、脳の機能低下を引き起こしてしまうのですね!

酸化した油とは、だいたい察しがつくと思いますが、次のような食品たちとなります!

【酸化した油を多く含む食品】

・ファーストフードの揚げ物

・スーパーの揚げられたお惣菜

・ポテトチップス

・天ぷら

・フライドチキン

・その他、フライヤーによって調理された全ての食べ物

フライヤーの油で高温調理された食品は、全てにおいて酸化した油を多量に含んでいます。

これらを揚げたあとに、すぐに食べる場合であれば酸化ダメージが少ないかというと確かにそうなのですが、そこには実は落とし穴があります。

その落とし穴とは、
ファーストフード店やスーパー、レストランなどのフライヤーはすぐに調理ができるように常に火にかけられています。

一見キレイに見えるフライヤーに入っている油は、火にかけるというただそれだけのことで、またたく間にどんどん酸化が加速していくのです!

そのような油で揚げている時点で、どのような食品であったとしても酸化しきった油を多量に含んだ食べ物となります!


脳に対して有害物質となる酸化した油は少しでも大ダメージとなりやすいため、腸のダメージに直結させないためにも、これを減らしていくことが重要なのですね!

2.多すぎる糖質

多すぎる糖質は便秘を悪化させる



多すぎる糖質は腸内を非常に荒らして、便通を悪化させる悪事を働きます。

しかし実は、腸だけを荒らすかと思いきや
多すぎる糖質は脳にも深刻なダメージを与えるのです!


脳内の神経発生が正しい頻度で発生することで、新しいニューロンが生まれて脳を健康に保つということでした。

しかし多すぎる糖質は酸化した油と同様、神経発生率を低下させてしまうのです!


その理由は、
多すぎる糖質を摂取したあとは体内からインスリンが分泌されます。
このインスリンは血中に漂うことになり、インスリンが血中に多く存在している状態ではあらゆる細胞の正常な働きを阻害します。

これにより、神経発生率が下がるという事態につながるのですね。


糖質を摂りすぎることで脳の中枢部である海馬が特に損傷されることが、あらゆる実験で実証されつつあります。
実際、アルツハイマーや認知症患者の以前の食事内容を調査してみると、非常に多量の糖質を毎日摂取していたという確率が非常に高いのです!


多すぎる糖質はあらゆる細胞を鈍くさせ正常な働きを阻害するばかりではなく、
脳の中枢部である海馬に深刻なダメージを与えてしまう
これは非常に注視しなくてはならない問題です!


そして海馬は神経発生が起こる重要な場所です。

神経発生が起こる重要な器官である海馬が大ダメージを受けることによって、新たなニューロン発生確率が格段に低下します。

それは脳の機能低下だけではなく、腸へのダメージにも直結してお通じを悪くすることは言うまでもないのですね!

ストレスは脳も腸もダメージを受ける

ストレスは腸にも脳にもダメージ



腸はストレスにとても弱く、腸内環境をすぐに悪化させてしまうということは、常々ブログでも述べさせていただいている通りです。

そしてストレスは腸内環境を痛めつけるだけにはとどまらず、脳へもそのダメージを及ばせます。


日常ストレスを浴び続けることで、脳の重要器官である海馬における神経発生率が低下する
ことがわかってきました!


ストレスは腸にも悪い、そして脳にも悪い。ストレスを浴びるというただそれだけで、踏んだり蹴ったりです。
そしてストレスにより脳の神経発生率が低下することで、フレッシュなニューロンが生まれにくくなります。

それは脳にモヤがかかったような状態を作り出し、「ボーっとした状態」の脳のストレスは腸へとまた伝達されます。
腸→脳→腸→脳→・・・と、とんでもない悪循環を生み出してしまう、それがストレスの脅威なのですね!


しかしながら私たちが人生を生きていく中で、ストレスのない生活はあり得ません。
あらゆるストレスを受ける中で大きすぎないストレスや、たとえ大きくても一過性のストレスであれば、むしろ私たちの細胞や心身に好影響すら与えてくれます。


ストレスの問題点は、気分が悪くなるほどのストレスを毎日浴び続けてしまうことにあります。
脳も腸も大ダメージを負い、脳の認知機能が衰えて作業効率は低下し、そして腸内環境が悪化して便秘が悪くなる・・などを加速させるのです。


日常気分を害するほどのストレスを、まず避けていくことが脳にも腸にも、
そして良いお通じに巡り合うためにもとても重要な要素となることは間違いないでしょう!

まとめ

■脳のニューロンは細胞たちの肝心かなめ
・ニューロンは他の細胞へ指令を伝達する重要な役割を持つ

■脳の有害物質は神経発生率を下げる
1.酸化した油
2.多すぎる糖質

■ストレスは脳も腸もダメージを受ける
・気分を害するほどのストレスを日々浴び続けることで、脳の重要器官である海馬における神経発生率が低下する

脳の不調は腸へとダイレクトに伝達され、そして便秘が悪くなってしまうということでした。

脳の健康を保つということは、腸の健康を保つこととほぼ同義なのですね。

そのためにも酸化した油と、多すぎる糖質は脳の健康のためにも、そして腸の健康のためにも、是非とも避けていきたい2大項目となります。


糖尿病患者は糖尿病と同時に便秘を患っている人が非常に多いです。
また、認知症やアルツハイマー病を同時に患う確立も非常に高いということです。

これは脳が腸を悪くして、そして腸もまた脳を悪くする、というメカニズムが関わっていることを如実に表していると言えるでしょう。


それでは次回は、
便秘が良くなる脳と腸へのアプローチについてご紹介させていただきたいと思いますので、続けてこちらの記事をご覧ください!

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